猫の保護は生涯の責任を持つ覚悟で!動物病院丸投げはNG

猫の保護活動
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一歩外に出れば必ずと言っていいほど猫を見かけることがありますが、もし目撃した猫が子猫だった場合保護してあげようと思う人は少なくないと思います。

特に、それが天候が悪い日だったり弱っている・ケガをしているなどの状態だと「助けてあげなきゃ!」と強く思いますよね。

そして、とりあえず動物病院に連れて行こう!と行動を起こす人は多くその行動力は素晴らしいものですが、ちょっと待ってください。

実はとりあえず動物病院という行動が必ずしも正しいとは限らないんです。

結論をお話しすると、今後我が子として迎え入れる覚悟があるのなら健康状態の確認と今後の飼育指導も兼ねて動物病院へ行こう!でOKです。

しかし、お迎えするつもりはなくとりあえず動物病院に全部お任せしたらいいよね?ということであれば、可哀想ですがその子を触ってはいけません。

もうこの時点でこいつ一体何言ってるんだ( ゚Д゚)という批判も来そうですが、一つの命を助けるということはそう単純なことではないんです。

それは一体どういうこと?

じゃあどうしたらいいの?

死ねばいいってこと?

などなどいろいろ思うことがあるかと思いますが、ちゃんと理由がありますのでお聞きください。

また、もし保護するのであればどうすればいいのかも合わせてお話しします。

 

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猫を保護する場合の責任は保護する人間にある

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当たり前のことですが、猫を保護して動物病院に連れて行った場合その費用はすべて保護した方が責任を持つことになります。(猫に限りませんが捨て猫が多いため猫に絞ってお話しします)

少ないようで多いといいますか、動物病院あるあるなのが「保護したので預かり・治療・里親探しを動物病院のほうでお願いしてくれますよね?」というケース。

これはつまり「私はあくまでも保護して連れてきただけなので、あとはお願いします!」ということですね。

大変心苦しいですが、動物病院は小動物の診察治療・予防を目的とした場所であって、動物保護活動をしている場所ではないので「治療費から里親探しまですべてお願いします」ということには対応していません。

ただし、里親探しについては動物病院側の善意でポスターを貼ったり他の飼い主さんにお声かけするなど、ある程度協力をしてくれるところも少なくありません。(恐らくこれくらいの協力ならしてくれると思います。)

ですから、猫など動物を保護してとりあえず動物病院に連れて行こう!という考えは間違いではありませんが、丸投げOKではないことだけ知っておいてくださいませ。

 

猫を保護するときの責任と覚悟

可哀想な猫を発見してその子を保護しようと考えたとき、多くの人は「可哀想だから助けてあげたい」という気持ちだけが先行している状態にあると思います。

しかし、必ず知っていてもらいたいのが生き物を保護するということはそれに伴い責任と覚悟が発生するということです。

最初にお話ししたように動物病院に全部丸投げをすれば万事解決ではありません。

迎え入れる覚悟をもって動物病院へ連れて来る方は当然費用やその後のことも考えて下さっていますが、とりあえず動物病院に連れて行くというところまでしか考えていなかった方は、ほとんどの場合その後について考えていらっしゃらないことの方がほとんど。

もちろん保護をしよう!と思うその気持ちと行動は素晴らしいことですし、お話をさせていただくと「これも縁だから」とお迎えを決めてくださる方が多いです。

ですが、やはりときどき迎え入れることはできないけど治療をしてほしいという方もいらっしゃいます。

当然その場合、費用は保護された方がもつことと入院が必要な場合責任をもってお迎えに来ていただく、つまり一般の飼い主さんと同じ対応でお引き受けはします。

ですが、私たちとしては治療が終わり元気になって健康状態も異常がなく退院となったとき、また外の世界に放り出されるのか…と考えるといたたまれません。

保護され治療された猫も最初は警戒して縮こまっていたりシャーシャー言っていたのに、徐々に心を開いて甘えてくれるようになったと思ったらまた捨てられる…猫からしてみたら一気に天国から地獄に突き落とされるようなものです。

保護することでその人は一つの命を救ってあげた!と満足できるかも知れませんが、猫は再び外に放されることでいつでも食事にありつけることはなくなり、どこでケガや事故にあうかもわからず、いつ病気になっても誰にも治療してもらえない苦しい生活に逆戻り。

それを考えると一時的な感情でとりあえず動物病院に連れて行ってとりあえず治療をするというのではなく、保護するのであれば迎え入れるか里親を探す覚悟をもって保護をしてあげてほしいのです。

それができないのであれば心は痛みますが最初から安易に助けたりはせず、その子の運命だと割り切って見守ってあげるしかありません。

 

野良猫を迎え入れることはできないけど助けたいなら一時保護で里親探し

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ここまでお話ししているだけでも「見捨てろってことか。お前クソだな。」って声が聞こえてきそうですね!

もしくは「所詮動物病院なんて金儲けだから金にならないことなんてやりたくないだけだろ!」といった意見でしょうか(;´Д`)

もうここに関しては申し訳ありませんとしか言えません。だって動物病院は保護譲渡施設じゃなくて医療施設なんですもの(´・ω・`)

あと金にならないことはやりたくない動物病院は悪!そんなこと無関係に助けてくれる(治療・預かり・譲渡)動物病院は本当の動物好きで神!みたいな考えをされることもありますが、それは違いますからね(´・ω・`)

それ言っちゃったら丸投げにしてその後のことは一切する気はありませんよって人はどうなるねんって話しになっちゃいますからね(´・ω・`)

別に治療しません!と言っているのではなく、ここで言っているのはその先のお話しだということをお忘れなきようお願いします。

では、保護をして動物病院で治療して連れて帰ることができる状態になった場合どうしたらいいのかをお話しです。

先にお話ししましたように動物病院は保護譲渡施設ではありませんので、保護した先の責任は保護した人にあります。

そして、迎え入れることができないということであればぜひ里親を探してあげてください。

里親を探している間に健康管理と失踪防止のためにもケージなどを用意して、室内で一時保護という形で猫に宿と食事を提供してあげます。

近くの動物愛護団体に相談してみる

もし、それすらも無理だということであれば動物保護団体に相談してみる方法もありますが、保護団体も多頭飼育崩壊を招くわけにいきませんから必ず受け入れられるとは限りません。

一緒に里親を探すための手助けをしてくれる可能性はありますが、いずれにしても受け入れができない場合はやはり保護した方が面倒を見ることになります。

保護団体が無理な場合は知人や身内に頼む

動物保護団体での受け入れが無理な場合は知人や親・親戚などにも一時保護してもらえないか聞いてみましょう。

もしかしたらそのまま引き取ってくれる可能性もありますし、まずは聞いてみるというのは決して無駄ではありません。

迎え入れることができなくても一緒に里親探しをしてもらえますし、可能性は2倍以上にもなりますよね。

保健所に連絡をして引き取り相談

愛護団体もダメ、自宅保護もダメ、知人や身内もダメ、となったらあとは保健所に相談です。

ただし、保健所では基本的に猫の捕獲や引き取りはしていません。基本的にはです。

その例外として引き取られるのが避妊・去勢がされないまま外で増えてしまった飼い主不明の子猫で、ひどい怪我をしている・親猫による育児放棄が考えられるケースのみ。

ですから、保護した猫がこの条件の対象外だった場合は引き取りはしてもらえないので、保護も迎え入れも無理なら結局外の世界に戻すということになります。

 

地域猫として地域住民・ボランティア・行政と連携して管理する

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外の世界に戻すということは過酷な状況で生きることにはなるものの、地域猫として管理の下一生を全うさせる方法もあります。

地域猫とは地域住民・ボランティア・行政が協力して野良猫を管理するものですが、単純に餌やりだけをすればいいというものではありません。

(1)不妊去勢手術の実施
これ以上、不幸な猫を増やさないために、不妊去勢の手術を行います。

(2)猫への給餌
決められた場所で餌と水をあげます。餌は、容器に適量を入れ、食べ終わったらすぐに回収し、餌が散乱したら清掃します。

(3)トイレに始末
猫は、通常、食事が済んで1~2時間後に排泄するので、エサ場の近くにトイレを準備します。トイレが済んだら、排泄物を除去し、トイレを清潔に保つことが必要です。

地域猫活動|鹿児島市より引用

これは鹿児島市で決められた地域猫のルールですが、どこの市町村でもこれは基本ルールとして同じのはずです。

また、地域猫の避妊・去勢手術については都道府県や(公財)日本動物愛護協会から助成金が出ているため、そうしたものを上手に利用して地域猫活動に役立てましょう。

 

保護した猫の生涯を引き受ける覚悟がないなら触らない

本当に可哀想なことではありますが、もし助けたいと思う猫を見つけたとしても迎え入れるもしくは責任をもって里親を探す覚悟がもてないのであれば、運命を祈りながら干渉しないことが一番です。

一時的に助けたとしても対象とならなければ保健所でも引き取りはできませんし、再び外に野良猫として返すのもお互いに辛いことです。

しかし、なかには「健康状態を回復させてから外の世界でのびのび過ごさせてあげればいいじゃん?」という方もいるでしょう。

ですが、外で生活するとういことは常に危険や死と隣り合わせであり、十分な食事にもありつけず過酷な環境に放り出されている状態を意味します。

さらに、避妊・去勢手術がされていなければどんどん増え続けるため可哀想な命を増やすことになり、そのツケは保健所(動物愛護センター)が請け負うことになります。

「殺処分反対!この人でなし!」と罵る方は多いですが、保健所や動物愛護センターも収容場所には上限がありますし、日々やってくる飼い主不明の犬猫や持ち込まれてくる犬猫の対応もあり、期限なしで預かりたくてもできません。

また、殺処分の話になると動物福祉の観点から殺処分を選択せざる得ないケースもあり、いずれにしても好き好んで殺処分をしているわけではないのです。

少しでも殺処分など可哀想な命を減らしたいのであれば、他人を責めたり一時的に関わってあとは知らないではなく、生涯の責任を持つ覚悟で迎え入れ避妊・去勢をし無責任に増やさないことです。

少し話が逸れてしまいましたが、保護をするというのは気持ちだけでどうにかなるものではなく必ずその先を考える必要があり、それができないのであれば触らない選択をするというのも大事なことだといえます。

まとめ

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  • 動物病院は保護譲渡施設ではない
  • 猫を保護したら保護した人が費用をもつ
  • 猫を保護したら迎え入れるか里親を探す
  • 迎え入れも里親探しの一時保護も無理なら愛護団体に相談
  • 愛護団体は必ずしも受け入れできるとは限らない
  • 愛護団体も無理なら保健所へ相談
  • 地域猫活動を考えてみる
  • 保護した先の責任がもてないなら最初から関わらない

ひとつの命を守りたくて保護することはとても素晴らしいことです。

しかし、感情だけで動いてその先について考えていないとなると保護した人も猫も辛いですよね。

一時的に助けて再び外の世界に返すという方法もないことはないですが、飢え・怪我・病気・交通事故など過酷な状況で死と隣り合わせの生活に投げ込むのが本当に保護と言えるでしょうか。

また、一時的でも助けたことで猫自身が心を寄せて居着いてしまうこともあり、それを飼えないからと無視し続けていれば猫も辛いですし、繁殖や糞尿トラブルなどを考え猫が居つくことを快く思わない人も近くにいるかもしれません。

優しさという名の中途半端な行為は結果として誰も幸せになることができず、得られるのは一時的な安心感だけです。

「私たちは頑張って保護活動している!!」と声を大にして言われる方々もいらっしゃいますが、その保護活動の内容はただ餌を与えているだけ…ということも少なくありません。

本当に保護活動をしたいのであれば、まずは避妊・去勢をして管理できない命を増やさないこと。

そのうえで無理のない範囲で迎え入れるか里親を探す、もしくは地域猫としてみんなで協力しながら管理することです。

そもそも保護活動なんてしなくてはならない状態を作り出しているのは、無責任な飼い主や考えのない行動をする人が多いためです。

ひとりひとりが感情だけではなくその先に待ち受けている可能性を想定し、避けるべき事態を回避するための行動は何かを考えることができれば、少しずつですが確実に可哀想な命を減らしていくことができます。

どうか、可哀想な命が増えないよう一生を考えた先々の行動をお願いします。

 

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