犬へのリードは飼い主の義務 ノーリードを逆の立場で考えてみよう

犬の飼い主の義務
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犬を飼っている飼い主さんの多くはリードをつけることは当たり前であり、リードをつけることで愛犬の命を守り周りへの配慮として考えていると思います。

犬という動物と人間社会で共に生活をする以上、リードをつけてお散歩をするということは一種のマナーでもありますので、ノーリードで歩かせるという選択肢は本来ありえないことです。

ですが、世の中には「愛犬にリードを繋ぐなんて可哀想だ」「うちの子は大丈夫だから」という理由でノーリードでお散歩をされている飼い主さんも一定数いらっしゃいます。

こうした飼い主さんは周りがどんなにその危険性をお話ししても「大丈夫だから」の一点張りで、たとえ現場のプロが「こんなことがあったのでリードしてあげましょう?」と伝えたところでやはり「うちの子は大丈夫だから」は揺らぎません。

正直、こちら側からするとなんて勝手なんだと腹立たしくなってきますが、なぜ頑なにノーリードを望むのかちょっと考えてみました。

そして、ノーリードにすることで得られるメリット・デメリットは何なのか?についても考えてみましたのでご紹介します。

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ノーリードで犬の散歩をする飼い主さんの気持ち

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私の性格上、憶測でいろいろ決めつけるのは好きではなくて「なぜ」を知りたいタイプなんです。

ですので、ぶっちゃけノーリードをこよなく愛する飼い主さんに「どうしてノーリードがいいんですか?」って聞いたことがあります。

だって、条例でも犬の飼い主は犬を散歩させるときはリードをつけてくださいね!って決められていますし、ノーリードにすることで周りへの配慮や犬の安全面はゼロになるわけです。

だけど、「うちの子は大丈夫だから」という絶対的な自信だけでノーリードであり続けるそのなんたるや…どういう気持ちや考えでやっているんだろう?って気になりますよね。

そこで得られた返答がこちらです。

  • うちの子は絶対逃げないしついてくる
  • ロープで繋ぐなんてかわいそう
  • 人がいるときは抱っこするから大丈夫
  • リードをつけると歩かないから
  • 自然(繫がれない)なほうが犬も気持ちがいいと思う

大体の方も予想がつく返答なわけですが、ここで気付いてもらいたいのはノーリードがいったい誰のためになっているのか?というところです。

 

ノーリードは誰のためになっているのか?

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一見、「リードつけると歩かない」「繋ぐのはかわいそう」「繋がれないほうが気持ちがいいと思う」というのは愛犬のことを考えているようにも感じます。

しかし、それは本当に愛犬のためになっているのでしょうか?

確かにノーリードであればどこでも自由に行けるし、繋がれていないことでもしかしたら犬の気持ちも軽く感じるかもしれません。

でもそれは、ノーリード飼い主さんの私有地で完全に柵で囲われて安全の確保ができていればの話しです。

ノーリードにしている飼い主さんは、ここで少し一歩引いて考えてみましょう。

犬が生活している世界は人間社会です。それが田舎であろうと都会であろうと公園であろうとそうでなかろうと関係なく、あなたと愛犬以外の人間や愛犬以外の動物も住んでいる世界です。

そして、その世界はあなた以外のいろんな人間が大人も子供も関係なく通りますし、車・バイク・自転車などスピードが速くぶつかれば破壊力のある物も通ります。

ノーリード飼い主さんは、愛犬が繋がれて散歩するのはかわいそうだしそもそも逃げない、ノーリードのほうが気持ちがいいに違いないよね♪と思っているかも知れませんが、それはあなた個人の気持ちです。

ですので、一度個人的な気持ちは横に置いて客観的に次の状況について考えてみてください。

散歩道をノーリードで歩いてくる動物と飼い主

あなたは道を愛犬と一緒に歩いています。すると、目の前をトラが歩いてきました。

もちろん、鎖でつながれているわけでもありませんしトラはズンズンあなたと愛犬の方へ向かって歩いてきます。

あなたは愛犬を連れて逃げようと思いましたが、なんとどこも道は塞がれて前に進む一本道しかありません。

さて、あなたは今どんな気持ちでいるでしょうか?

「怖い」「やばい」「食われる」「死ぬ」といったワードがどんどん溢れてきませんか?

そんなあなたの気持ちなんて無関係にどんどんトラはあなたと愛犬の方に近付いてきます。そしてトラがついにあなたと愛犬の存在を確認し、猛ダッシュで走ってきました!

もうこれは死を覚悟する瞬間でしょう。しかし、それでもあなたは「どうやったら愛犬を守れるか?!」を考えませんでしたか?

ギリギリまで愛犬のことを考えトラの恐怖からどうにか逃れなければと思っている矢先、「こらぁ!だめでしょー?すみません、うちの子が^^」なんて声が耳に入りました。

そしてそのセリフを発した人は「いつもは側から絶対離れないんですけど、珍しく今日は走って行っちゃって…すみませーん^^」と言ってトラと去っていきました。

幸いあなたも愛犬もトラに軽く傷を負わされて病院で数針縫った程度で済み、特に入院の必要もありませんでしたがあなたの気持ちはどうでしょう?

そして、傷を負い大きな恐怖を体験した愛犬の気持ちはどうでしょう?

「そっかぁ!いつもは側を離れないで一緒に歩いているなら仕方ないね☆ノーチェーンのほうがトラさんも気持ちいいもんね♪」で終わりますか?

もし愛犬が噛まれてけがをしたり、そのまま命を失っても納得できますか?

 

あなたが車で移動中に出会った犬と飼い主

あなたは今車を運転しています。周りには歩道を歩く人や愛犬と散歩をしている飼い主さんなど、さまざまな人たちの様子をみかけます。

あなたが目的地に向かって車を走らせていると、突然犬が歩道から飛び出してきて車ではねてしまいました。

ドンッ!という鈍い音と「キャインッ!」という悲鳴にその子の飼い主さんがショックとパニックで泣き叫ぶ声。

このときあなたはどんな気持ちになっていますか?

「しまった!」「うそでしょ?!」「なんでリードで繋いでいないの?!」「どうしよう…!」

こんな気持ちが出てきませんでしたか?

もしくは「なんでちゃんと飼い主が逃げないように管理していないの?!」といった感じの気持ちになりませんでしたか?

それとも「うちの子なら絶対大丈夫なのに、この飼い主はいきなり動く犬も管理できないでノーリードとかふざけてるの?!」と思ったでしょうか?

そんなことを考えながら急いで車から降りたとき、その飼い主さんから出た言葉は「うちの子は絶対大丈夫だと思ってたんです。だっていつも側から離れないですし今までも離れたことなかったので…。」でした。

それを聞いてどのように感じましたか?違和感を覚えませんでしたか?

どこかで聞き覚えのあるセリフではないでしょうか?

そして血だらけで呼吸も苦しそうな犬を見て「それなら仕方ないね☆」で納得できますか?

他人の愛犬を車で引いてしまった罪悪感はありませんか?何事もなかったように過ごすことができますか?

 

発見!何かを見つけてダッシュした愛犬

あなたはいつものようにノーリードで愛犬とお散歩を楽しんでいます。

毎日歩いている道、いつもと変わらない風景、愛犬もとても気持ちがよさそです。

5分ほど歩みを進めていたときでした。いつもはあなたの側をついてくる愛犬が何かを発見し、猛ダッシュで走っていきました。

愛犬は4本足の動物です。2本足の人間よりもそもそもスピードは速く、ちょっとダッシュした程度では追いつくことができません。

愛犬はどんどん遠くなりしまいには行方を見失ってしまい、その後探せど探せど姿を見つけることはできませんでした。

さて、あなたは今どんな気持ちでいますか?

「そもそも自由に動けているわけだからあの子はとっても幸せに違いない♪」と思っているでしょうか?

それとも「いつもは大丈夫なのに…」という気持ちと同時に「リードでつないでいればこんなことには…」と思っているでしょうか?

そして、結局数ヶ月経っても1年経っても愛犬は見つかることはありませんでした。

 

犬のノーリードは誰のためでもないし不幸しか生まない

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普段ノーリードをする側が逆の立場だった場合をイメージしやすいように、ちょっとしたストーリーをご紹介しましたが少しはイメージできたでしょうか?

トラを例に出したものに関しては、犬のノーリードをそもそも軽く考えていることもあり恐怖をイメージしやすいトラでお話しさせてもらいました。

「イヤイヤ、トラと犬じゃ違うだろ…」って思うのであれば本当に犬を舐めている、甘く見ているとしか言いようがありません。

犬はどんなにかわいい姿をしていても牙をもった獣です。チワワのように小さな犬でも人間の肉を裂き指を動かせなくすることだってできますし、パワーを持った犬であれば命を奪うことだってできます。

また、ご紹介したノーリードストーリーはノンフィクションといえるくらい、いたるところで日常的起こっている出来事です。

そして、今回は犬役を務めてくれたトラがケガをさせても大事にならなかったみたいな終わり方をしていますが、犬が他人を噛んでケガをさせれば殺処分になることもあります。

しかもその場合は保健所が家に来て犬を連れていくのではなく、飼い主が自分で保健所に殺処分してもらいに連れていくんです。

なぜなら、保健所が殺処分を決定する権利はなく飼い主自身が「この子はもう飼えないので殺処分をしてください」という選択をするしかないからです。

……「人を噛んだ罪でうちの犬を殺してください」って連れて行きたいですか?

結局ノーリードは誰の得でも誰のためにもならないどころか、不幸な結果しか招きません。

これでもノーリードは犬のためなのでしょうか?

 

リードは愛犬の命綱であり守ることができるのは飼い主だけ

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ノーリードでも今まで大丈夫だったという人は、それは今までが本当に運が良かっただけにすぎません。

また、周りの人たちや他のお散歩している犬たちは必ずしも他の犬が好きとも限りませんし、むしろノーリードにされることでトラが近付いてくる状況と同じような心理状態にさらされているのです。

そして、確かにいつもノーリードでも大丈夫だったとしても、リードさえちゃんとつけていれば他人を傷つけることも、恐怖心を与えることも、行方不明になることもなく愛犬と一緒に家に帰って過ごすことができる。

たったそれだけのことです。

リードをつけるのは難しいことでしょうか?リードひとつで命を守ることができるのに、わざわざノーリードで命懸けの散歩をしますか?

もしかしたら、「リードをつけていないのに逃げないなんてお利口さんなわんちゃんですね^^」なんて言葉に満足気になっているだけではありませんか?

リードはただ犬の行動を縛っている道具ではなく、愛犬の運命を守るための大事な命綱です。

愛犬が加害犬にならないように、かわいい大切な家族であり続けるために、リードという命綱をしっかりと握ってあげましょう。

犬のノーリード(係留義務違反)による罰則

もし、それでもノーリードでいたいと思うのであればそもそものお話しをします。

まず、条例によって飼い主は飼い犬の係留義務があります。係留義務とはノーリードはだめだよ、必ずリードにつないで他人に迷惑かけないようにしてね!というもの。

そして、迷惑かけないとは周りの人や動物が噛まれたり、噛まれそうになったり、追いかけられたりなど、恐怖心を与えたり危害を加えられたりしないようにすることです。

当然違反すると罰則を科せられますし、罰則内容は各自治体(都道府県)ごとに異なりますが動物愛護管理等条例の概要を見る限りどの自治体も懲役または罰金を設けています。

ノーリードを発見された場合保健所・警察署に通報され指導を受けることになりますが、逆ギレなどせず「愛犬を守るための義務を怠った。愛犬を守るためにも真意に受け止めよう。」という気持ちでお願いします。

ですが、通報・指導という事態が起こらないようにぜひ正しくリードを使ってくださいね。

 

ノーリードでお散歩させたい飼い主さんの気持ちまとめ

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まとめ

  • ノーリードは犬にとっても人にとっても不幸しか生まない
  • ノーリードは条例で禁止されていて罰則もある
  • 発見次第保健所・警察署へ通報され指導が入る
  • リードは愛犬を加害犬にさせないための命綱であり周りへの配慮

ノーリードでお散歩をさせるのはすごく気持ちがいいことなのかも知れません。

ですが、現在の日本ではノーリードでのお散歩は柵で囲われて絶対に脱走ができない状態の自宅の敷地とドッグラン以外では認められていないのが現実です。

つまり、飼い主は外にお散歩に出るときは必ずリードをつけることが義務であり、その義務を果たすことで周囲への配慮になります。

しかし、何よりもわかってほしいのはリードで愛犬を繋ぐことは愛犬が事故を起こしたり、逆に事故にあってしまうことを防止するための命綱であるということです。

リードにつながれるのが苦手な子なのであれば、「リードはなんてことないものだよ」ということを教えてあげましょう。

犬はとっても賢い動物なのでちゃんと教えてあげれば必ずわかってくれます。

ぜひ、リードという命綱で愛犬の命を守りこれからも共に過ごす時間を楽しんでください( *´艸`)

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